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ルマンアルティメットハンコン設定とFFB調整ガイド

この記事の要点 ・LMUのFFB調整はSteering Torque Capability(STC)をベースのピークNm値に正確に一致させるのが起点 ・次にベース側ソフトを100%付近で回し、ゲーム内Force Feedback Strengthを下げてクリッピングを抑える ・各社の代表値は単一の公式値ではなくベース別のレンジ(集約値)。高Nmほどstrength%を下げる傾向で各集約が一致 ・Invert FFBはLogitech G29/G920/G923とThrustmaster T300でON必須、DDベースはOFF

ルマンアルティメット(Le Mans Ultimate / LMU)のフォースフィードバック調整は、車ごとに数値を当てずっぽうで触ると沼にハマりがちです。ただ実際の運用はシンプルで、自分のホイールベースの最大トルク(ピークNm)を起点に一本の手順へ落とし込めるのが特徴です。この記事では、LMU独自の Steering Torque Capability の考え方を軸に、メーカー別の集約値を出典付きで整理し、誰でも同じ順番で詰められる診断ツリーとしてまとめます。数値はすべて公開情報・公式範囲のみで、固定の断定は避けて目安として扱います。

ルマンアルティメットのFFB設定で最初に決めるべきは何?

最初に決めるのはSteering Torque Capability(STC)です。これはLMUで最も重要な設定で、自分のホイールベースのピークトルク(Nm)に正確に一致させるのが原則です。STCをベースの実トルクに合わせることで、ゲームが各車の実際のステアリングトルクを最も正確にスケーリングできるようになります。

公式系の案内では、10NMベースなら10、20NMベースなら20といった形で、選択値(代表的には 5 / 8 / 12 / 15 / 17 / 20 / 21 / 23 / 25 / 32 Nm)から自分のハードに合うものを選びます。ここで大切なのは、STCは「強さのパーセンテージ」ではなくトルクのNm値そのものを指定する設定だという点です。一部の解説に STC を100%にするという別表現が見られますが、これは混同の元です。LMUでは次の3つを明確に分けて考えます。

  • STC=ベースのピークNm(数値)に一致させる
  • ホイールベース側ソフト(Fanalab / Pit House / TrueDrive など)のStrengthは100%付近で運用
  • ゲーム内のForce Feedback Strengthは下げて詰める

なぜFFB Strengthを下げて詰めるのか?クリッピング対策の考え方

STCを合わせたら、次はゲーム内 Force Feedback Strengthでクリッピングを抑えます。既定値は100%で、これでも全車にしっかり重みが出ます。ただし10NM未満のベースでは100%だとクリッピング(力が頭打ちになり細かい情報が潰れる現象)が出やすいため、約90%まで下げるのが目安です(simracingsetup / simracingcockpit の集約)。コーナーで一番力がかかる瞬間に手応えが詳細を失っていると感じたら、Strengthを少しずつ下げていきます。

ここがLMU調整の肝で、ベースが強い(高Nm)ほどStrengthを大きく下げるのが各集約で一致した傾向です。たとえば5Nm級では90%前後、32Nm級では25〜35%程度まで下げる、という具合です。これは「ピークNmに合わせてから、Strengthを下げて詰める」という診断ツリーの定量的な根拠になっています。下の図はその手順の流れを示したものです。

ベースのピークトルクを起点にSTCを一致させ、続いてFFB Strengthを下げて詰めるLMU調整手順の流れ図
▲Torque Capabilityを合わせてからFFB Strengthを下げて詰める手順フロー

FFBそのものの仕組みや、なぜ強さ=情報量ではないのかをまず理解したい場合は、フォースフィードバック(FFB)とは何かをやさしく解説した記事を先に読むと、この後の数値調整が腹落ちしやすくなります。

メーカー・機種別のFFB設定値はどれくらい?(出典付き集約)

ここからはベース別の代表レンジを集約します。いずれも単一の公式値ではなく、複数の設定集約サイトがまとめたベース別レンジである点に注意してください。In-game Invert FFB は基本DDで OFF、Minimum Steering Torque はDDで0%が共通の出発点です。

Fanatec(出典: simracingcockpit.gg) — STC=ベースNmに一致、Invert FFB OFF、Min Torque 0%。Fanalab側は SEN Auto / FF100 / NDP 5-10 / INT 1-2 / FEI 80-100 が目安です。

機種STC(Nm)ゲーム内StrengthSmoothing
CSL DD 5Nm585-95%1-2
CSL DD 8Nm870-80%1-2
ClubSport DD 12Nm1255-65%1-2
Podium DD2 25Nm2535-45%1-2

Moza(出典: simracingcockpit.gg) — Invert FFB OFF、Min Torque 0%。Pit House側は Max Torque 100 / Wheel Speed 100 / FFB EQ Linear / Damping 約2% / Road Sensitivity 3-5。Hands Off Protection は必ずOFF(ONだとコーナー中にFFBが切れることがある)。

機種STC(Nm)StrengthSmoothing備考
R5 (5.5Nm)5.585-90%0-2Steering Torque Sensitivity 135-150%
R9 (9Nm)975-85%0-2Sens 135-150%
R16 (16Nm)1650-60%0-2
R21 (21Nm)2145-55%0-2

Logitech(出典: simracingcockpit.gg) — ギア駆動のG29 / G923 は Invert FFB ON 必須(同様にThrustmaster T300もON。OFFだと壁方向に引っ張られセンタリングしません)。DDモデルは Invert OFF。

機種STC(Nm)StrengthSmoothingInvert FFB
G29 / G923(ギア)2.585-95%4-6ON(必須)
RS50 (8Nm DD)875-85%1-2OFF
G PRO (11Nm DD)1175-85%1-2OFF

G HUB側は 900-1080° / Centring 0 / Sensitivity 50、DDモデルは TrueForce 30-50% が目安です。

Simucube(出典: simracingcockpit.gg) — Invert OFF、Min Torque 0%。TrueDrive側は Overall Strength 100 / Recon Filter 1 / Damping・Friction・Inertia 1-2% / Slew Rate Unlimited / Ultra Low Latency 0%。

機種STC(Nm)StrengthSmoothing
SC2 Sport (17Nm)1745-55%0-1
SC2 Pro (25Nm)2535-45%0-1
SC2 Ultimate (32Nm)3225-35%0-1

別集約の simracingsetup.com では、Fanatec=Strength 100・force effect intensity 70、MOZA=Strength 70・Smoothing 3、Logitech G923/G29=Strength 100・Smoothing 5、Simucube 2=65-90% と、ベースStrengthを100%基準で表現するケースもあります。サイトによって基準点の取り方が違うため、最終的には自分の環境でクリッピングの有無を見ながら詰めるのが確実です。なお本記事の数値はすべて公式値・各集約サイトの目安に基づくもので、独自の実機計測(入力遅延や実測トルク)は実施していません。実測ベースの検証は本記事では扱わないため、最終判断はメーカー公式ガイドと自環境での体感を優先してください。

どの機種を選ぶかでこの表の使う行が変わるので、機種選定そのものに迷う段階ならハンコン選び方完全ガイド2026で駆動方式(ギア / ベルト / ダイレクトドライブ)と予算帯を先に固めるのがおすすめです。LMUに合わせた機種候補だけを見たい場合はルマンアルティメットにおすすめのハンコンもあわせて参照してください。

Smoothing・Invert・Minimum Torqueはどう決める?

細部の3設定は、上の表で機種行を決めたあとに微調整します。

Force Feedback Smoothingはノイズの多い効果を平滑化する設定です。0で済むホイールもあれば4-5必要なものもあるため、まずは低い値から始め、ディテールを失わない範囲で運用します。グレイニング(ザラつき)やノイズが気になるときだけ上げるのが基本です。Logitechのギア駆動機のように、最初から4-6程度を当てた方が落ち着く機種もあります。

Invert FFBは前述の通り、Logitech G29 / G920 / G923 と Thrustmaster T300 は ON 必須です。OFFのままだと壁の方向へ引っ張られ、ハンドルがセンターに戻らなくなります。一方DDベースは OFFが正解です。

Minimum Steering Torqueは、DDでは0%が基本です。ギア駆動やベルト駆動の弱い機種で、センター付近の手応えが薄すぎて感じ取れないときだけ、2-4%程度を足します。入れすぎると常時うっすら力がかかって不自然になるため、最小限にとどめます。

これらを詰め終えたら、ペダルやリグの固定も体感を底上げします。強いFFBで机が動くと情報が逃げるため、本格化するならシムレース コックピットおすすめ2026でリグ固定を、ブレーキ精度を上げたいならロードセルペダルおすすめ2026を検討する価値があります。

他タイトルの設定はLMUにそのまま使える?

考え方は流用できますが、数値はそのまま移植しないのが安全です。LMUのSTCは「ベースのピークNmに一致させる」というLMU固有の仕組みで、他タイトルのゲイン設定とは意味が異なります。とはいえ「ベースが強いほど全体の強さを下げてクリッピングを避ける」という大原則は共通なので、複数タイトルを横断する人ほどこの記事の診断ツリーが効きます。

iRacingなど他のシムを並行して遊ぶなら、iRacingのハンコン設定ガイドと見比べて、各タイトルでSTC相当の設定が何に当たるかを押さえておくと移行がスムーズです。

よくある質問

Q. STCはベースの最大トルクと違う値にしてもいいですか? A. 原則は一致させてください。STCをベースのピークNmに合わせることで、ゲームが各車の実トルクを正確にスケーリングします。違う値にすると重さの再現がずれるため、まずは一致させた状態を基準にしてから、好みでゲーム内Strengthを下げて詰めるのが王道です。

Q. ハンドルが暴れて細かい情報が潰れます。どこを触る? A. クリッピングの可能性が高いので、ゲーム内Force Feedback Strengthを下げてください。とくに10NM未満のベースは100%だとクリッピングしやすく、90%前後が目安です。高Nmのベースはさらに大きく下げます。Smoothingの上げ過ぎでディテールが消えていないかも確認しましょう。

Q. 表の数値は公式の確定値ですか? A. いいえ。各社の値は単一の公式値ではなく、複数の設定集約サイトがまとめたベース別のレンジ(目安)です。基準点の取り方もサイトで異なります。最終的には自分の環境でクリッピングの有無を見ながら微調整してください。本記事では独自の実機計測(入力遅延・実測トルク)は行っておらず、数値は公式値・各集約サイトの目安に基づきます。

出典・公式リンク

  • Le Mans Ultimate 公式ガイド(Wheel and pedals setup / Troubleshooting FFB) — guide.lemansultimate.com ※公開前に実ブラウザで最終裏取り推奨
  • SimRacingCockpit「LMU Wheel Settings」(Fanatec / Moza / Logitech / Simucube 集約) — simracingcockpit.gg
  • SimRacingSetup「Le Mans Ultimate Wheel Settings」 — simracingsetup.com
  • Coach Dave Academy(Fanatec / Moza settings for LMU) — coachdaveacademy.com
  • RaceControl「LMU FFB settings for DD bases」 — news.racecontrol.gg
  • Asetek SimSports「Le Mans Ultimate settings」 — asetek.com

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