Dirt Rally2のハンコン対応とラリー向けFFB設定の要点
この記事の要点 ・DiRT Rally 2.0のFFBはSelf Aligning Torque(SAT)とSuspensionを主役に、両者を近い値で一括調整するのがラリーでは効きやすい。 ・Wheel Friction/Collisionは情報量を増やさず重くするだけなので低め〜0が定番。手の疲労を抑える方向に振る。 ・対応ハンコンはLogitech・Thrustmaster・Fanatecの主要機+一部DDで、シフター/ハンドブレーキはラリー運用で相性が良い周辺機器。 ・記載の数値はすべて公式設定項目とコミュニティ解説に基づく目安で、編集部の独自実測値ではありません。実測は順次追加予定です(現状は公式値/目安)。
DiRT Rally 2.0(Codemasters)は未舗装のグラベルやスノーを走るラリーゲームのため、舗装サーキット向けのFFB設定をそのまま持ち込むと「路面が暴れて疲れる」「限界が掴めない」というズレが起きやすいタイトルです。この記事では編集部が公式のin-game設定項目と複数のコミュニティ解説をもとに、対応ハンコンの整理と、ラリーに特化したFFB調整の優先順位フレームを公開情報ベースでまとめます。なお編集部はまだ各機の独自実測を行っておらず、具体的な数値はホイール機種と好みに依存する目安として扱ってください。
ハンコンそのものの選び方はハンコン選び方完全ガイドで駆動方式から解説しています。本記事はそのうえで「DiRT Rally 2.0で何をどう設定するか」に絞ります。
DiRT Rally 2.0はどのハンコンに対応している?
公式の互換リストでは、Logitech・Thrustmaster・Fanatecの主要モデルに加え一部のダイレクトドライブ機までカバーされています。ラリーゲームですがホイール対応の幅は広く、エントリー機からハイエンドまで動作対象です。下に公式リストの範囲で主要機を整理します。
| メーカー | ホイール(主要) | シフター | ハンドブレーキ |
|---|---|---|---|
| Logitech | G25 / G27 / G29 / G920 | (内蔵Hパターン等) | ― |
| Thrustmaster | T80 / T150 / TMX FFB / T300 RS / T500 RS / TX / T-GT / TS-XW / TS-Racer ほか | TH8 RS / TH8A | TSS Sparco Mod / Mod+ |
| Fanatec | ClubSport各種 / CSL Elite / CSL各ホイール+ベース(CSv1〜v2.5・CSL Elite) | ClubSport Sequential | ClubSport Handbrake |
| ダイレクトドライブ | SimSteering / SimXperience AccuForce Pro ほか | ― | ― |
出典はGTPlanet/Team VVV/OverTake.ggの対応周辺機器リストです。ThrustmasterはホイールだけでなくT3PA系ペダルやTH8系シフターまで掲載され、ラリー特有のH/シーケンシャル+ハンドブレーキの組み合わせを公式に想定している点が分かります。シフターとハンドブレーキの選び方で各機器の特徴を別途まとめています。
ラリー向けFFBはどの項目をどう設定する?優先順位フレーム
結論から言うと、SAT(自己整列トルク)とSuspension(路面の振動)を主役に据え、両者を近い値で一括して上下させるのがラリーで効きやすい考え方です。SATを上げすぎると常にハンドルと格闘することになり、グラベルの細かい操作が疲労に飲まれます。逆にSuspensionを削りすぎると路面の凹凸情報が消えて滑りの予兆が読めません。この2つのバランスが核です。
各FFB項目の役割を「目的」で並べ替えると、調整の方向性が見えてきます。下が編集部のラリー特化フレームです。
| FFB項目 | 主な目的 | ラリーでの推奨方向 |
|---|---|---|
| Self Aligning Torque(自己整列トルク) | 限界把握・メインのFFB力 | 中程度。上げすぎない(疲労と格闘の原因) |
| Suspension | 路面情報(グラベルの凹凸・振動) | SATと近い値。残しすぎず消しすぎず |
| Tyre Friction | 特定場面のダンパー力 | 低め〜中。SAT/Suspensionに揃える発想 |
| Wheel Friction | ほぼ一定のダンパー(重くするだけ) | 低め〜0(情報量が増えない) |
| Collision | 障害物衝突の振動 | 低め〜0(情報価値が低い) |
| Soft Lock | 実車舵角を超えた壁の力 | 有効。車種ごとの舵角再現を活かす |
| Steering Centre Force | ステージ開始時のセンタリング | 有効(On)で扱いやすさを確保 |
出典はSteam CommunityのFFB項目解説およびBrian Koponenの設定解説です。ポイントは「情報をくれる項目(SAT・Suspension・Tyre Friction)」と「重くするだけの項目(Wheel Friction・Collision)」を切り分けること。前者は近い値で揃えて一括調整し、後者は疲労源になるので削るのが、ラリーで手を消耗させない王道です。FFB自体の仕組みを基礎から押さえたい場合はFFB(フォースフィードバック)とは何かの基礎解説を先に読むと理解が早まります。
なお調整の言葉づかいで混同しやすいのが「サチュレーション」です。DiRT Rally 2.0のSteering Saturationは操舵入力の飽和(推奨100)を指す項目で、FFBの強さを頭打ちにする設定ではありません。FFB強度の調整(SATを上げすぎない)とステアリング入力の飽和は別物として扱ってください。
具体的な設定値の目安は?(Logitech G29/G920の例)
ホイール機種と好みに依存しますが、出発点になる目安値はあります。下はLogitech G29/G920を想定したBrian Koponenの解説値です。あくまで「ここから自分の好みに寄せる起点」として使ってください。
| 設定 | 値の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| Operating Range(G HUB) | 900° | Sensitivity 50 / Centering Spring Off |
| Steering Linearity | -4〜0 | 0は現代車向け |
| Steering Deadzone | 0 | ― |
| Steering Saturation | 100 | 入力の飽和(FFB強度ではない) |
| Self Aligning Torque | 65 | メインのFFB力 |
| Wheel Friction | 0 | 重くするだけなので0 |
| Tyre Friction | 0 | ― |
| Suspension | 65 | SATと近い値で揃える |
| Collision | 90 | 情報価値は低いが好みで |
| Soft Lock | 150 | ― |
| Steering Centre Force | On / 100 | センタリング有効 |
出典: briankoponen.com。SATとSuspensionをともに65と近い値に置いている点が、前章のフレーム(主役2項目を揃える)と一致しています。別系統の例として、Fanatec CSL Elite系ではSAT100/Wheel Friction130/Tyre Friction120/Suspension125/Tyre Slip100/Engine100/Collision100/Soft Lock100/Centre Force100という目安もあります(出典: GTPlanet)。値の絶対量は機種で大きく変わるため、数値そのものより「項目間の相対バランス」を真似るのが移植しやすいやり方です。
これらはコミュニティ解説の目安であり、編集部による一次実測ではありません。各ホイールの実測FFB感や入力遅延の計測値は順次追加します(現状は公式値/目安)。
Soft Lockと回転角はどう設定すべき?
DiRT Rally 2.0はSoft Lock機能で、車種ごとに実車相当の舵角を自動設定します。これを有効にしておくと、旧車と現代車でハンドルの回り方が変わり、車両ごとの挙動再現が自然になります。Soft LockをOFFにすると全車500度固定になります(出典: Steam Community/GTPlanet)。
公式に確認できる例では、Lancia Deltaのような旧4WD車が1080度、Fiesta RS Rally Carのような現代車が540度と、車種で大きく異なります(出典: Steam Community/GTPlanet)。ホイール側の物理回転角はG HUBで900°など広めに取っておき、ゲーム側のSoft Lockに舵角の上限を任せると、車を乗り換えるたびに設定し直す手間が省けます。狭い舵角の現代ラリーカーでクイックに、広い舵角の旧車で大きくカウンターを当てる——この差を体で覚えられるのがSoft Lockの価値です。
シフターやハンドブレーキは併用したほうがいい?
ラリーではハンドブレーキとシフターの併用が走りの幅を広げます。ただしハンドブレーキはドリフトの開始に必須ではなく、ターンをより締めるために使うのが実態です。グラベルなどのルース(滑りやすい)路面では、アナログトリガーや入力の全レンジを使って引き量を細かく制御すると安定します。一気に引き切るのではなく、レンジを使い分けるのがコツです。
トランスミッションはOptions & Extras > Game Settings > TransmissionでAutomatic / Manual Sequential / Manual H などを選べます。シーケンシャル設定時はホイールのパドルでシフトでき、ホイール上のボタンをハンドブレーキに割り当てることも可能です。さらにClutch override(クラッチ併用オプション)をONにすると、センターデフのリリースが無い旧4WD車でハンドブレーキが使いやすくなります。旧車をよく走らせる人は覚えておきたい設定です(出典: Push Square/Steam Community)。
機材構成としては、シーケンシャルシフター(TH8系・ClubSport Sequential等)とハンドブレーキ(TSS Sparco Mod・ClubSport Handbrake等)の組み合わせがラリー運用と相性が良い構成です。導入の優先度や接続方法はシフターとハンドブレーキの選び方を参照してください。EA SPORTS WRCなど他のラリータイトルも含めた最新のラリー向け詳細設定はDiRT Rally 2.0とWRCのラリー向けハンコン設定でまとめていきます。
よくある質問
Q. ラリーでハンドルが重くて腕が疲れます。どこを下げればいい? A. まずSelf Aligning Torque(SAT)を少し下げ、Wheel FrictionとCollisionを低め〜0にしてください。Wheel Frictionは情報を増やさず重くするだけの項目なので、削っても路面情報はほとんど失われません。SATとSuspensionの相対バランスを保ったまま全体量を下げるのがコツです。
Q. 設定値はこの記事の数字どおりにすれば正解ですか? A. いいえ。記載値はLogitech G29/G920などを想定したコミュニティ解説の目安で、ホイール機種と好みで最適値は変わります。数値の絶対量より「SATとSuspensionを近い値で揃え、重さ系を削る」という相対バランスを真似るのが移植しやすい方法です。編集部の実測値は順次追加します(現状は公式値/目安)。
Q. Soft LockはONとOFFどちらがいい? A. 基本はONを推奨します。車種ごとに実車相当の舵角(旧車1080度・現代車540度などの例)が自動設定され、車両ごとの挙動が自然になります。OFFにすると全車500度固定になり、乗り換え時の挙動の違いが薄れます。
出典・一次情報
- briankoponen.com: DiRT Rally 2.0 Logitech G29/G920 FFB設定値の目安(SAT65/Suspension65/Friction0等・G HUB 900度)
- Steam Community: 各FFB項目の役割解説(SAT/Wheel Friction/Tyre Friction/Suspension/Collision)およびFFB設定ガイド、Soft Lock OFF時の挙動
- GTPlanet: 公式対応ハンコン/シフター/ハンドブレーキ/ペダル互換リスト、Soft Lock/回転角・別ホイールのFFB値例
- Team VVV / OverTake.gg: 対応周辺機器フルリスト(ダイレクトドライブ対応言及含む)
- Push Square: ビギナーガイド(ハンドブレーキ用途/トランスミッション選択/ルース路面の入力)


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